2018年9月18日 Field Foundations: Emotional Intelligence

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この日のテーマはemotional intelligence(感情的知性)。私の苦手なヤツだ。

伝統的な「IQ(頭の知能指数)」に対し、「EQ(Emotional Intelligence Quotient = 心の知能指数)」という言葉を聞いたことがある人も多いはず。

この日はEQの重要性とその理解・対応能力を深めるためのいくつかのエクササイズを行ったので、簡単に紹介したいと思う:

  • 「Describe the characteristics of your best boss and worst boss to date」

「あなたの今までの最高の上司と、最悪の上司を表現してみなさい」というお題だ。 興味あればあなたも是非試してみてほしい。

3分程皆個別に考えた後、Sectionの皆でそれぞれ思いついた点を挙げていく。

Best boss(例):trusting, empathetic, inspiring, caring, funny…

Worst boss (例):disorganized, fake, insecure, arrogant, absent…

書き出してみて皆で気づいたことは、これらの殆どの形容詞は、どれだけ仕事がデキるかではなく、人として周りがどう感じるか、という人的要素が圧倒的に多かったということ。確かに、自分も今までの上司を思い浮かべると、何かに詳しいとか、プレゼンが上手とか、そういうプラス要素はありつつも、結局その人に対してどう感じるか、その人が周りにどういう影響を与える人か、という側面が記憶の殆どだったかもしれない。これは将来部下を持つ時に覚えておきたいと思った。因みに、HBSはこれまで企業の採用担当から受けていた「HBS卒業生は総じて議論はできるがチームワークが下手」というフィードバックを基に、Case一辺倒のプログラムを改めて、Fieldのような科目を設立したんだそう。

  •  「Let’s study if your sense of self and other’s sense of you are the same」

「他人があなたについて感じることと、自分が自分について感じることが同じかどうかを見てみましょう」というお題。親友同士ではなく、程々に知っているレベルの相手とペアを組んで、50程の形容詞が書かれた紙の中で相手と自分について当てはまると思うものを選んで、お互い交換するという仕組みだ。僕は陸軍出身のグレッグとペアを組んだ。

形容詞のリスト選択例
選択した形容詞の整理の例

それらを整理すると、上記のようなマトリックスに整理ができる。

左上は(私について)グレッグと私が同意見だったところ、右上(Blind Area)はグレッグが選んだが自分は選ばなかった形容詞(例:independent, intelligent, observant)、左下(Hidden Area)は自分が選んだがグレッグは選ばなかった形容詞(例:caring, giving, organized)、といった感じだ。なるほど、そうすると私は自分が思う以上に知的で思慮深いと思われているが(Blind Area)、一方、他人への思いやりやケアが、私が思う程他人には伝わっていなさそう(Hidden Area)ということか。他人とのコミュニケーションを重ねながらお互いこういったBlind AreaとHidden Areaを解消していくことが、Self Awareness(自己認識)とSocial Awareness(周囲への理解)を深めていくことに繋がる、と教授はアドバイスした。

  • 「Let’s pair up with someone and have some conversation」

最後に、Sectionの全員がペアを組んで、①、②、又は③のどれかのシナリオで会話をした。

・①:ペアの2人とも、できるだけ相手より多くの質問を聞くよう心掛ける

・②:ペアのいずれかが質問を聞くことを心掛ける

・③:ペアの2人とも、なるべく相手に質問をしないよう心掛ける

私は②のグループで、海軍出身のトニーとペアになった。私が質問を聞く担当。トニーは自分の目の前に座っていたのに今まであまり話せていなかったので、丁度良かった。彼の出身地から、キャリアの話を聞いていくうちにどんどん彼の話に引き込まれていった。彼はサンディエゴ、イタリア、そして米国中枢のペンタゴン(ワシントン州にある国防総省の本庁舎)と数々の拠点でこれまで活躍してきていて、イタリアにいた2年間の間はヨーロッパの旅行にも度々出かけていた。彼の奥さんはどうやって知り合ったのかと聞くと、パリに旅行した時に友人経由で夕飯に招待されて会ったそうなのだが、なんと彼の奥さんは25歳でカリフォルニアでの仕事を辞めてパリの料理学校に入り、その後ミシュラン3星のレストランで修行した後、後にパリの雑誌でも取り上げられるようになった洋菓子店を自分で開業したという、驚きの経歴を持つ奥さんだった。(お陰で私のSectionはお祝い事がある度にスイーツに恵まれている。)

あまりに楽しい会話であっという間だったが、終わってみると他の①と③のグループはあまり楽しくなかった様子。それもそのはず、①と③のシナリオでは会話が成り立たない。このエクササイズの気づきは、高いemotional intelligenceを発揮する一つの確実な方法は、会話をしながら沢山の質問を聞くことであり、カジュアルな会話でも、難しい局面でも、率先してやることが大事だ、ということだった(強いて付け加えるとすれば、質問を心掛けつつも、相手と状況に合わせて「聞く」・「喋る」のバランスを取る、ということだろうか)。あるコールセンターの調査では、顧客満足度と質問の数はほぼ比例するといった統計もシェアされた。相手が自分のことを理解してくれた、という気持ちは相手への好意に繋がるからだ。

教訓自体は巷のどんな記事や自己啓発本でも得られるようなことだが、改めて体感することで腹落ちした。私は喋るのがあまり得意でないので、これを心掛けることにしよう。

7か月前

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